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石川県七尾市/株式会社御祓川
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日本海に突き出た能登半島の付け根に位置する七尾市(人口約5万人)は、万葉時代から栄えた港町。能登島が天然の防波堤となり、まるで湖のように静かな七尾湾は、多くの人や物資の玄関口として、様々な文化や情報をこのまちにもたらしてくれました。加賀百万石で有名な前田利家が初めて城持ち大名となったまちでもあります。藩政期には北前船の寄港地として隆盛を誇り、能登国の中核を担ってきました。

手つかずの自然ではなく、人が関わるからこそ豊かな表情を見せる「能登の里山里海」は、先進国ではじめての世界農業遺産の認定エリアでもあります。三方を海に囲まれた半島には、豊かな自然、生活、食文化や伝統芸能、工芸など、日本の原風景ともいえる暮らしや風景が残っています。それらが、単体ではなく相互に影響し合いながら、システムとして残っているということ、そしてそれらを後世に残していこうとする取り組みがたゆみなく続けられていることが認定の決め手でした。



世界農業遺産の構成要素は、田畑や漁場だけではありません。実は、この地で受け継がれてきた様々なお祭りも、里山里海の循環システムを維持するための大きな要素となっています。

都市部から七尾に来られた方に、このまちの大きな特徴をお伝えするなら、それは、こよなく「祭」を愛する人々が住んでいるということでしょう。「祭のために生きている」と、本気で言う人に会うことができます。祭を理由に会社を休むことは、七尾市では(市役所においても)当たり前のことです。この独自の価値観は、驚かれることも多いのですが、自分たちが何を大切にしているのかを表す、大切なアイデンティティでもあります。そして、その祭を移住者や初めて七尾市を訪れた観光客も一緒に支えているというところが、このまちの面白いところなのです。




そんな七尾市で1980年代から始まったまちづくりの流れが「七尾マリンシティ構想」でした。七尾の再生はまず、人・物・情報の玄関口である港から。そこから、まち全体を元気にしていこうと多くのプロジェクトが進められてきました。その構想で掲げられたのが「小さな世界都市・七尾」という言葉。小さくても、世界に通用するまちになろうとする先人たちの想いがこもったフレーズです。小さなまちから生み出される世界に通用する商品、サービス、考え方。

いま、この七尾市には、小さな世界都市を実現していくプレーヤーが続々と集まってきています。

たとえば、能登の素材を最高の料理へと昇華させていくシェフ。耕作放棄地を次々と美味しくて安心な野菜の育つ場へと生まれ変わらせていく農家。自然資源の循環を根幹から立て直すために里山の最前線でチェーンソーを持つ林業女子。世界中に顧客を持つ高級紳士服のテイラー。独自の発想と世界観で作品を生み出すクリエイターなどなど。



小さいことに価値がある。
小さいけれども質が高い。
小さいからこそお互いの顔が見える。
小さいからこそ続いていく。



その小さいものたちが集まったときに、大きなものがうねりをつくって動いていく。まるで、お祭りの山車が、ギシギシと動き出すように。

あなたの世界観を実現する場として、もしかしたら、この七尾が舞台になれるかもしれません。

港町七尾のおおらかさと能登のやさしさが、あなたの暮らしを迎えてくれます。
お祭り好きのコーディネーターたちが、玄関口となってサポートします。



 株式会社 御祓川
 代表取締役社長 森山 奈美
 石川県七尾市生駒町3-3
 https://misogigawa.com/

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